当団概要 > 三役・学生指揮者の挨拶 > 2020年度 > 学生指揮者・水戸圭祐
それまでは身の回りの全てがただの音声でしかなく、野良猫の鳴き声や真夜中に聞こえる雨音、踏切から発せられる警報音など深く意識して聴くことはありませんでした。
しかし、コンサートで初めて音楽に触れるとそれまで意識していなかった音が途端に立体的で流動的なものになりました。
例えば、雨音でもザーッと威圧するように降ったりポツポツと寂しげに降ったり、野良猫の声も怒っているようだったり楽しげに会話をしてるようだったり、今では普通に感じられることですが、私は音楽に触れることによって感受性が育ち、私の中の世界がとても広大になりました。モノクロだった世界が色彩豊かになり人生が豊かになりました。そして、音楽へと関わることのよってさらに世界を広くしたいと思いこの道へ進むことを決意しました。
私は音楽によって広がる世界に限りはないと思います。広がった世界は私の人生を豊かにしてくれると信じています。様々な人との関わり合いによって世界をより広く深くして行きたいです。そして今度は自分の演奏で誰かの人生を豊かにすることが出来るように、努力を怠らずこれからの音楽人生を歩んで行きたいです。