学生指揮者挨拶・阿部 利緒菜（2025年度）

私は中学から吹奏楽を始めました。実は当時のパートはフルートパートでした。中学の吹奏楽部では練習に身が入らず、いつも頭の中では「いつ辞めようかな」と考えていました。
私が吹奏楽に本気になったのは高校に入ってからです。私の出身校は地元でも吹奏楽部が有名な高校です。本気になって取り組んでいる姿を見て、もう一度頑張ってみようかなと思いました。フルートを続けようと思ったのですが、顧問の先生に「ファゴットやってみない？」と勧められたこと、そして先輩の演奏するファゴットの音に惚れ、ファゴットを始めました。
ありがたいことに、大学でもファゴットを続けることができ、演奏会や個人コンテスト等で活躍の場をいただきとても嬉しく思います。

何かに本気になって取り組める期間というのは人生の中でそう長いものではありません。吹奏楽と関わる中で、仲間と出会い、苦楽を共にし、一緒に音楽を作り上げる、こんなに充実している時間はそうないと思っています。本気で取り組んでいる姿はとても胸を打たれるものがありますし、私たちもそのような姿を届けられればと日々感じております。学生指揮者として、吹奏楽に本気で取り組むことができる環境に感謝しながら、より良い音楽を届けられるように精進して参ります。

最後になりますが、日頃からご指導してくださいっている先生方、OB・OGのみなさま、応援してくださっているすべての皆様に感謝申し上げます。今後も当団の活動を見守っていただけたら幸いです。